建設業許可の一本化について

本日は、福井県行政書士会大野支部主催の業務研修会に参加いたしました。

「建設業許可申請」と「経営事項審査」における注意点について、福井県奥越土木事務所のご担当者様にご説明いただきました。

さて、今回はタイトルに記載のとおり「建設業許可の一本化」について、簡単にご紹介いたします。別名、「許可の有効期間の調整」とも呼ばれます。

新規で建設業許可を取得後、事業拡大や新たな資格の取得により、「業種追加」の申請をされるケースがございます。しかし、業種を追加すればするほど、下記の経営課題を持たれることが多いのではないでしょうか。

  • 許可の更新を失念するおそれがある
  • 更新作業のためのマンパワーが必要になる
  • 都度、更新手数料(50,000円)が発生する

また、建設業の他にも「宅地建物取引業」や「産業廃棄物収集運搬業」といった周辺分野の許可を取得されている場合は、管理が煩雑になるものと思慮します。

そこで、検討すべきは「許可の一本化」になります。

目次

「許可の一本化」の方法

大きく分けて下記の2パターンがございます。

①法定更新の際に一本化する

先に有効期限が到来する業種を更新する際に、その他の許可も同時に更新する方法です。その他の業種は期間を余して更新することになりますので、一見勿体無いと思われるかもしれませんが、すべての業種が5年に一度の更新になりますので、最大でも50,000円となり、コストを削減することができます。

②業種追加の際に一本化する

新たな業種を追加する際に、すでに有している許可も同時に更新する方法です。手続上、「更新」と「業種追加」の同時申請は可能ですが、それぞれで手数料が発生しますので、更新(50,000円)+業種追加(50,000円)=計100,000円が必要になります。こちらも①同様、コストを削減することができます。

申請書の記入方法

赤で囲っている「許可の有効期間の調整」枠に「」を記入してください。

まとめ

以上、許可を一本化することで、コストを削減できるとともに、「許可の更新を失念するおそれがある」「更新作業のためのマンパワーが必要になる」といった経営課題も同時に解消できるのではないでしょうか。

少し本題とは逸れますが、「業種追加」を繰り返すことによって、費用面や事務作業面で問題を抱えることがありますので、「新規申請」の際に、取り扱う予定のない業種であっても、条件を満たしている場合は、あらかじめ申請しておくことをお勧めいたします。

弊所では、「新規許可」をはじめ「更新」や「業種追加」のご依頼を承っております。お気軽にお問い合わせください。

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